Piccola Torretta 2005.12.24 完成
※完成後に撮影した写真の一部を掲載しています。
リビングからキッチン
建物外観です。敷地は幅員4メートルの北側道路に面しています。道路のほうからは閉鎖的な外観をしています。形状はメインの居住空間の部分が白の塗装、階段室にあたる部分にはシルバーの鋼板を使用しています。
リビングからキッチン
2階のリビングからキッチンを見ます。60cmの段差のスキップフロアによる構成として、その段差を利用して隙間を設け、1階のガレージの車が見えるようにしています。段差の部分には強化ガラスがはめ込まれています。
リビング見上げ
吹き抜けを見上げると中央に丸いトップライトがあります。吹き抜けを通る3階の廊下は透明な強化ガラスでつくり、吹き抜けの空間を圧迫しないようにしています。
ガラス廊下見上げ
キッチン側から見たガラスの廊下です。3階は廊下を介して片側が寝室、反対側が洗面室や浴室などの水まわりとなっています。
リビング

ダイニング側からリビングを見ます。南側の壁にプロジェクターのスクリーンを下ろして映像を映します。そのため窓などの開口部は扉で塞いで暗くすることができるようにしています。

キッチン

ステンレスのフルオーダーキッチンです。床から150mm浮かせて、リビング側から見たときの重さを軽減しています。内部の金物には信頼性のあるドイツ製のものを多く使用しています。

キッチン収納
シンプルな白一色のキッチン収納家具です。取手なども少なくしているので、スッキリとしています。3つの丸い穴は通気用で中に湿気がこもらないようにしています。
階段

2階から3階へ上る階段です。天井は前面ガラス張りのトップライトとなっていて、日の光が差し込みます。階段の段板はこれ以上ないくらいに薄くして素材感を出しながらも軽快にして、下まで光が落ちるようにしています。

階段上部
階段を上って寝室のほうを見たところです。腰壁の高さは1メートルに統一し、そこから上は建物全体に視線が抜けるつくりにしています。
寝室階段
寝室です。寝室は3辺が3.6メートルの立方体になっています。壁から突き出しているのはロフトと屋上に上がるための階段です。
ロフト
階段はまっすぐに屋上へと延びていきます。100mmの厚さの薄いロフトの床は天井から丸い鉄の棒で吊るされています。
屋上
屋上のデッキです。床に付けられた船舶用照明がキラキラと光ります。
リビングからキッチン

夜はコントラストの強い照明器具により、昼とは違うゴージャスな雰囲気が漂います。

ガラス廊下

3階のガラスの廊下です。厚い強化ガラスで、十分な強度を持たせてあります。吹き抜け側の3.6メートルの手摺は2枚の鉄板を組み合わせて中間には支えを入れないようにようにしています。

寝室照明
寝室は間接照明となるタイプの照明器具を3台壁付けで使用しています。そのため天井面はフラットで目につくようなものはなにもありません。
寝室から吹き抜け
寝室から吹抜を通して洗面室や浴室などの水廻りまで、腰壁から上はガラス張りになっているのですべて見とおせます。3階すべてがワンルームのように、建物の端から端まで視線が抜けるようにしています。
吹き抜け夕景

日の暮れるころには空の青色と内部の暖色系の照明の色とのコントラストがとてもきれいになります。

西側開口部

西側の窓は横一列に開放されていて、建ち並ぶ建物の向こうに見える夕日が白の空間に映えます。

浴室

ガラス張りで透明感のある浴室です。浴槽の上にはちょっとした物を置くことのできる棚を設けています。

浴室

1階のガレージの奥には、基礎の深さを利用した半地下のようなスペースがあります。