I+O House 工事状況 2005.3.25 完成
建物外観

建物の外観です。外周部はセメント系のパネルで覆われていて、道路側のみ金属系外壁材としています。1階部分は斜めにえぐられていて、駐車スペースとなります。3階の寝室部分はセットバックしていて道路からは見えないようになっています。

道路側外観

建物正面です。オフィスビル用のサッシを使用し、シャープなデザインとしています。ガラスには目隠し用のフィルムが貼られ、内部が見えないようになっています。中央の3枚のガラスははめ殺しで、両脇の2枚は解放できるようになっています。外壁はアルミの素地の質感を生かしたメタリックな表情です。

下部外観

道路側の1階部分です。正面は明り採りの窓だけで、コンクリートの壁にはステンレス製のポストが埋め込まれています。玄関は、脇の斜めの部分の壁のところから入ります。

裏側外観

バルコニーメッシュ

建物裏側です。開口部は道路側の東面と裏側の西面に集中して設けていて、南面と北面には一切窓はありません。上部には3角形のロフト部分が載っています。

建物の裏側は建築面積に入らないステンレスのメッシュでつくられたカゴ状のバルコニーです。2階、3階とも、敷地境界いっぱいまで面積を使えるようにしています。

玄関鏡

玄関のドアを開けて中に入ると天井いっぱいの鏡になっています。この鏡は引戸を開けると完全に見えなくなります。

玄関内観

内部から玄関のドアを見たところです。脇にルーバーのサッシを組み込んで、鍵を掛けた状態で換気をすることができるようにしています。

リビングから階段

2階のリビングは。敷地いっぱいの間口を生かしたつくりです。階段もリビングの一部に取りこみ狭さを感じさせないようにしています。

リビングからカウンター

天井は張らずに鉄骨を現しにして天井高さを2.7メートル以上確保しています。一方3階の床は厚みを4cmに抑え、空間を無駄なく使っています。外壁から斜めに突き出した横長の窓には6メートル以上の長さがあるカウンターがついていて、多目的に使用できるようにしています。

上から見たカウンター

窓に面したカウンターは光を反射し、部屋中に光を拡散します。床のフローリングは濃い色に塗装していますが、カウンターからの反射光で天井面を照らします。

3階寝室

3階の寝室です。道路斜線による規制で制限されるボリュームの形状を利用し、高い部分をロフトとしています。手摺と一体化されたカウンターはノートパソコンなどを置いたりしてちょっとした書斎スペースになります。

3階手摺

手摺は3階から2階へ一直線に繋がっていて、カウンターの足としての役割も兼ねています。コンパクトなカウンターなので、照明は壁に直に取り付けています。

洗面室

洗面室裏側

洗面室です。カウンターに洗面器を埋め込んでいます。洗濯機は折戸の中に隠すようにしています。

洗面カウンターの反対側には造付けの収納家具を製作しました。出っ張りのないかたちの引き出しにしています。

トイレ

トイレも他の水廻りと同様モノトーン調ですが、黒色を多く使った硬質なイメージです。

1階予備室

1階は予備室となります。車庫の奥のスペースで日が入りにくい場所ですが、天井いっぱいのサッシを使用し明るさを確保するようにしています。床はザラッとした質感を出すため木のチップを固めた下地用のボードを張ってそのままクリア塗装としています。

階段

2階から1階に下りる階段を見下ろしたところです。階段などの共用部や水まわりのスペースは清潔感のある白の空間としています。

寝室

夜の寝室です。天井には照明器具は設けずに、ブラケット照明やスポットライトで間接照明のかたちになるようにしています。照明は調光器で明るさをコントロールできるようになっています。

3階階段上

3階の寝室カウンターから西側を見ます。右手の明るいスペースは洗面室です。

洗面室

洗面室は鏡の後ろに照明が隠されていて、上下から光が回りこみます。鏡の裏は収納になっていて、開き扉になっている鏡を開けると三面鏡として使用できるようになっています。

リビングカウンター

カウンターの上にはスポットライトが付けられ、自由に照らす場所を変えられるようになっています。正面の壁には将来プロジェクターのスクリーンを取り付ける予定です。

ダイニングカウンター

ダイニングカウンターです。キッチンのエリアはスキップフロアで低くなっていて、カウンターに座ったときにキッチンと目の高さが合うようにしています。右側の黒い木の壁にはステンレス製のマガジンラックを製作しました。

キッチン

真っ白のキッチンです。IHクッキングヒーターを使用したフラットな天板です。壁は一面をステンレスとしています。

トイレ

トイレは間接照明とスポットライトの組み合わせで、くつろげる空間としています。天井までの鏡があるので、壁がアーチ状になっているように見えます。

予備室

予備室は一部天井が低くなっています。床に光が当たると鮮やかな色が拡がります。

1階階段下

階段下は壁や柱を設けずにオープンな収納スペースとしています。丸い部分は点検口で、床下を覗くことができるようになっています。